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IMA コラム

ハリーポッターを探して

カテゴリ: 旅行 作成日:2017年07月03日(月)
セント・パンクストン駅

海外旅行ガイドブックによれば、欧米の駅は改札もなくホームに自由に出入りできるはずだと、
ロンドンを訪れた際、映画「ハリーポッター」に出てくる魔法の国への「9と3/4番線」
のホームを探すべくキングスクロス駅(1852年ルイス・キュービット設計)に立ち寄った。
すると、我が国と同じように改札があって切符を買わないと中に入れないことがわかり、
仕方なく周辺をぶらつくことにした。

 

これが意外な発見につながった。
側面に回ってみると、この駅は隣接するセント・パンクストン駅と連なる一大コンコースとなっており、
その狭間にはご覧のようなグリッド・シェルの大屋根がかけられていた。
旧い建物の壁面に沿って白い幹が樹木のごとく拡がり、青い照明も鮮やかに幻想的な大空間を創りだしていた。
(2012年ジョン・マッカスラン設計)

建築団体の機関誌の「映画と建築」特集に寄稿しようと書き始めたが、誌面の都合で割愛したのでブログとして仕立てなおしてみた。
こんな「現代の魔法」のような空間も今後の映画のロケに使われそうな気がした。

(風琴子)