IMA コラム
「建物も 街も味わう 視察行」
カテゴリ: 建築デザイン
作成日:2009年12月21日(月)
当事務所では、設計した建物が竣工した際、若手を中心に見学行き、次の設計に生かしていくという良き伝統が続いています。ただ、都内や国内の建物ならともかく、海外の建物となるとそう簡単にはいきません。このたび、昨年竣工した上海の超高層「上海環球金融中心」を是非見学したいという声があがり、有志をつのり格安ツアーを選んで行ってきました。今日はその報告の第一弾です。中国東方航空機で上海浦東空港に着いた一行18名。外灘のホテルにチェックイン後、直ちに浦東地区の超高層エリアへ。そこは未来都市さながらの景観で、その中でもひときわ高い建物が本日の目的地です。
説明役の方々に迎えられまずプレゼンテーションルームへ。そこで工事や構造のビデオを鑑賞し、次に上海全体の巨大な模型を見学したあといよいよ各階へと進みました。機能的な事務所やホテルのレストラン、ホテル客室を見学し、再び地上に戻り急行エレベーターで最上階へ。
展望台では観光客とともにはるか下を行き交う船を眺め、その高さや眺望に感嘆の声。一般人が訪れることのできる世界一の高さは、意外にも霧に囲まれた静寂な空間でした。
3時間あまりの見学を終えどっぷり日も暮れ、近くのレストランでこの日初めての食卓を囲みました。中国語飛び交う家族連れとともにする食事は異国の地に来た実感もひとしお。窓の外には光るタワー。
「浦東(プートン)の 雲きりわける 銀ナイフ」
東京をたってから18時間、長い長い一日が終わろうとしています。 (・・・続く)
(シャチョ)