IMA コラム
新型スカイライナー試乗記
成田空港まで36分というふれ込みの新型スカイライナーに乗ってきた。
開通2日目の18日、日中の暑さを避けるため日暮里駅には早朝到着。特急券購入に多少手間取るかと思いきや、意外にも10分後の特急券がいともたやすく手に入る。
ホームに上り、定番のホーム最後尾へ。普通「鉄ちゃん」たちはここで近づく勇姿を撮影すべくカメラを構えるのだが、今日は先客もいなく最良ポジションをゲット。数本の普通列車をやり過ごし、いよいよ自分の乗るスカイライナーの勇姿が見えてきた。上野の森の方面から来るとちょうどカーブになっているので連続5枚ほど激写。車両正面のライトは通常両側にあるのだが、中央に4灯まとめてあるのが珍しい。自席券は1号車なので最後尾から先頭車両まで走って飛び乗ったとたんに発車。窓際。壁クロスやロールブラインドは「風」をイメージしたデザイン。座席は外装と同じ青を基調にしたカラーリング。隣には海外へ出かける楽しそうな家族連れ。しかし「鉄ちゃん」はひたすら窓の外にむけてカメラを構える。
電車はゆっくりと発車し最初は京成の在来線を、建設中のスカイツリーを横目に普通の速度で進み、10分ほどすると複雑なポイントを通過して北総鉄道に入る。そこからは直線コースとなりスピードアップ。かつて仕事で訪れたことのある新鎌ヶ谷、白井、千葉ニュータウンなどの駅を飛ばして、日本医大駅からはコンクリートも新しい新線軌道に入る。印旛沼を過ぎ、成田の市街が見えればもう空港第2ビル。終点までは確実に36分のアクセスだった。
駅では旅行客はパスポートや荷物チェックなどで止められているが、手ぶらの私は身分証を見せ敬礼して通過。ターミナルでは海外旅行客を尻目にちょっと遅い朝食をとり、帰りはアクセス線の特急で帰宅。お昼前にミッション終了。
鉄道愛好家の世界では自分たちを「鉄ちゃん」とよび、そのターゲット別に「乗り鉄」「撮り鉄」、「駅鉄」果ては「鉄女」(女性の愛好家)などと様々な呼び方があるとのこと。
その例にならえば、さしずめ自分は「ガイ鉄」。海外の鉄道に乗ることを楽しみにしており、多くのエア・ポートから空港特急に乗ってきたが、やっと、それらに匹敵する先進性、未来性を備えた特急にめぐりあえた。
(外テツ)