IMA コラム
ヤンゴン「山手線」試乗記
カテゴリ: 旅行
作成日:2015年11月11日(水)
秋の連休を活用してミャンマー研修旅行に出かけました。飛行機は「豪雨にて滑走路閉鎖」とのことで空港上空で旋回。やっと空港に到着して、ターミナルを出ても雨。ガイドさんの話によると現地は雨期の終わりにあたり、午後は決まって雨となるとのことでした。 翌朝は雨も上がり朝早くから旧市街地を散策することができました。 今回の目的の一つは「ヤンゴン環状線」に乗ること。ヤンゴン市内を東京の山手線よりやや長い45kmの区間で回っていますがスピードもそこそこで電化もされずせっかくのインフラが活用されていません。 |
さて、乗車するヤンゴン中央駅はご覧のように豪華な駅舎ですが、跨線橋を渡りホームに降りると、機関車にひかれた旧式の列車が入ってきました。ガイドさんが駅員さんに確認し最後部に乗車。そこにはすでに行商の乗客やお坊さんなどが座っていましたが快く席を詰めてくれました。最近は枕木も木からコンクリートに代わり乗り心地も良くなってきたとのことでした。駅は無人駅が多く、途中日本製の気動車(キハ)ともすれ違い、東側の数駅を北上し「チッツミンダイ」という少し大きな駅で他の乗客に別れを告げ30分ほどのエクスカーションを終えました。ミャンマー、ことにヤンゴンでは急速な自動車の普及で道路は慢性的な渋滞となり社会的損失も大きいのが現状です。それを根本的に解消するにはこの環状線の活用が不可欠で日本の協力により整備が進められています。「ヤンゴン山手線」となる日ももうすぐです。
(広報子)