IMA コラム
隅田川的ビフォーアフター
カテゴリ: 建築デザイン
作成日:2020年11月30日(月)
近年の豪雨で千曲川や球磨川・最上川が氾濫し各地で被害を受けた日本。
ここ隅田川のほとりにはいわゆる「カミソリ堤防」が残されています。 |
蛇行する隅田川から水害を防ぐために限られたスペースに
カミソリの刃のように直立して建てられた堤防で、
安全を守るあまり川への眺望を遮断し、結果として水辺から人々を遠ざけていました。
数年にわたって進められているこの民間開発プロジェクトでは
事業に合わせて既存カミソリ堤防と同じ高さの土手を民地も含めて緩やかに形成し、
景観に恵まれ水害にも強い「スーパー堤防」を造成中です。
堤防全体を、建物を含めて斜面で受けとめ、完成の暁には既存カミソリ堤防を取り壊し、
緑の緩傾斜堤防とテラスが出来上がり、隣の街区のスーパー堤防へとつながっていきます。
(左Before→右After)
イメージパース
さて、ここで問題です。堤防も出来上がり周辺の緑も整備された中、
重機が入れそうもない状態でこのカミソリ堤防は一体どのように撤去されるのでしょうか。
答えは最後の写真です。
「川から台船を使って切断撤去」が答えです。
( 広報子 )