IMA コラム
インフィニティー
カテゴリ: 建築デザイン
作成日:2019年10月17日(木)
人工の水平線が本当の海の水平線へとずっと続いているさまは |
後者では入口から海岸に向かって農園の中を下りに下り、
その最終地点には瀟洒な東屋が建っています。
そこで一休みができおいしいコーヒーがいただける仕組みとなっています。
その東屋の先に開けた大きなプールとヤシの木、
そしてその先に広がる太平洋の真っ青な水平線。
こんな光景はめったに見られないと「映える写真」としてシャッターを切ったところです。
ここには古いコーヒーハウスもあって往時の焙煎の器具や方法が展示されていて、お土産も購入できます。
帰りは急な登り坂を車で送ってくれました。
このような「インフィニティー」はほかにも見られます。オアフ島のホテルの人工ラグーナでは、
ある視点から見れば水面と海がつながって見えるはずです。
また、私どもの事務所の近作「はなをり」では芦ノ湖の水面とつながる水盤をあげることができます。
この言葉のもつ英語本来の意味の「無限・無窮」にあやかって、
私たちも無限の可能性に向かって建物づくりをしていきたいと思った夏の日の午後でした。
(風琴子)