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今様倉庫建築

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2010年06月21日(月)

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我々の事務所では多くのジャンルの建築を手がけています。

 

中でも倉庫は合理性、機能性を最も求められる建物のプロトタイプです。昔から穀物や宝物などを収めるための重要な役割を持ち、その荷物を風雨や外敵から守り安全に保管するための建物です。そのための工夫が建物の特徴となっていました。

 

弥生時代の高床式倉庫は穀物を蓄えるための倉として用いられ、風雨害虫から守るために高床式となっており、周囲の建物からすればランドマークのように見えたことでしょう。
正倉院は奈良・平安時代中央・地方の官庁や大寺の重要物品を納める倉院として建てられました。木材を積み重ねた壁(校倉造り)は木の乾燥収縮を利用した調湿効果があったとも言われており、際立った存在感があったと思います。

「建物も 街も味わう 視察行」

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年12月21日(月)

 

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当事務所では、設計した建物が竣工した際、若手を中心に見学行き、次の設計に生かしていくという良き伝統が続いています。ただ、都内や国内の建物ならともかく、海外の建物となるとそう簡単にはいきません。このたび、昨年竣工した上海の超高層「上海環球金融中心」を是非見学したいという声があがり、有志をつのり格安ツアーを選んで行ってきました。今日はその報告の第一弾です。中国東方航空機で上海浦東空港に着いた一行18名。外灘のホテルにチェックイン後、直ちに浦東地区の超高層エリアへ。そこは未来都市さながらの景観で、その中でもひときわ高い建物が本日の目的地です。

鉄筋とコンクリート 奇跡の組み合わせ

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年07月14日(火)

 

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学生時代にある教授がとても熱心に語ってくれた鉄筋コンクリートにまつわるお話を紹介したいと思います。

鉄筋コンクリートとは鉄筋とコンクリート(セメントと砂利等を混ぜたもの)のことであり、私たちの事務所でも数多くの鉄筋コンクリート造建物の設計を行ってきております。

コンクリートの主成分であるセメントの歴史は古く、紀元前の頃から利用されてきましが、鉄筋コンクリートが歴史に出てきたのは19世紀後半頃で、レンガや木に比べると新参者の構造体なのです。ちなみにヨーロッパの植木職人がセメントで植木鉢を作る際、針金で補強したのが鉄筋コンクリートの最初と言われている。

そんな新参者の鉄筋コンクリートが主要な構造形式になった要因は扱いやすさもさることながら、コンクリートと鉄筋の相性の良さにあると教授はおっしゃっていました。

「もともとコンクリートは圧縮力には強いが引張力に弱い特性があり、鉄筋は引張力に強いが圧縮力を受けるとすぐに曲がってしまう。それぞれの弱点を鉄筋とコンクリート組み合わせることで相互補完しているのです。」

「通常なら異なる材料を組み合わせた場合、性質の違いで上手くいかない場合が多いのですが、鉄筋とコンクリートは熱膨張率がほぼ等しいため、組み合わせることが可能となっているのです。」

「さらに、この組み合わせは錆びやすい鉄筋をアルカリ性のセメントで覆うことになるため防錆効果が得られているのです。」「こんなにも相性の良い鉄筋コンクリートは奇跡の組み合わせであり、これを考えた人は天才です」

この話を聞く前、私にとって鉄筋とコンクリートの組み合わせは当たり前でしたが、こんなにも凄い組み合わせだと知り、鉄筋コンクリートが特別なもののように感じてしまいました。

皆さんの身の回りの当たり前の組み合わせが実は凄いものだったりするかもしれませんよ。

(ling)

新作品集 “編集中”

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年06月14日(日)

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設計事務所の顔は「作品集」。2004年から5年ぶりの大改訂です。
今回は60年記念誌を出した後なので、建物の分野ごとに最新作とアーカイブを織り交ぜて編集しました。全体テーマは 「建築に未来 都市に歴史」。 作り続けてきた作品が、街の歴史を刻み続けている様子を表しました。この編集記を「一句」に託してご披露します。

K君が覗いた建築(現場見学会)

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年06月14日(日)

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弊社では設計監理した建物が竣工した時には、可能な限り社内見学会を行っています。
先日竣工したオフィスビルでも施主のご厚意により現場見学会を行いました。

多くの参加者の中には昨年入社したK君もいました。今回はそのK君に直撃インタビューしました。
K君は工事中にも一度現地を訪れて現場を見学しています。そのために工事の状況を幾分理解している様子でした。

IMアーカイブ(1995年編)

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年03月14日(土)

「IMアーカイブ」と名付けて入江三宅のこれまでを振り返ってみたいと思います。 今回は1977年(昭和52年)に入社したU部長にインタビューしました。


Q1:入社以来、最も印象に残った出来事は何でしょうか。
1995年1月14日阪神淡路大震災の際、私が担当し、同期のO部長が構造設計した神戸三宮の大規模事務所ビルがその震源地にあったことです。その日の早朝、自宅で軽い揺れを感じ(高層マンションに住んでいたので)、急いでテレビをつけたもののテロップばかり。現地の状況がわからぬまま、当時現場を担当していたお台場に出社しました。阪神方面との連絡がとれず、被災状況もわからずやきもきしていました。2,3日して、テレビに大阪方面の臨時バスの発着所として放映されたとき、背後に映った建物が私たちが設計したビル。そのビルの無事な姿を確認したときは思わず涙が出ました。

美味しい建築

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2009年01月14日(水)

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今回はワインと建築のお話です。ここ数年来、欧米のワイン生産地域では、著名建築家がワイナリー建築を手がける例が散見されるようになってきました。コンセプトはいたって明瞭簡潔、ホテルを経営するワイナリーの畑まで直接行って豊かな自然ときれいな空気の中美味しい料理とワインを愉しみ、スパなども体験できてしまうというもの。今回はそのうちのひとつ、私が以前訪れたオーストリアに建つスティーブン・ホール(Steven Holl)設計のロイジウムホテル(Loisium Hotel)を紹介します。

よみがえる「センプラ」

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2008年03月17日(月)

昨年、超高層プロジェクトを担当している一員として、当社設計の「CHIBA CENTRAL TOWER」の免震装置の社内見学・研修会に参加しました。

計画敷地は千葉市の中心部に位置し、百貨店「奈良屋」として開業したのが1950年、その後セントラルプラザ(通称センプラ)として、多くのテナント、屋上の遊戯施設とともに買い物客で賑わい市民に愛されてきました。2001年10月に閉鎖されて以来、付近の人通りも減少し、壁の落書きも絶えず、中心市街地空洞化のシンボルとさえ言われてきたそうです。

 

現場周辺は近隣の再開発の完成により少しずつ元気を取り戻しつつある雰囲気でしたが、この計画にも街の活性化を後押しするように、低層部分に商業施設や緑豊かな広場が計画されているとの説明を受けました。広場の名も「セントラルパーク」といい、往時の「センプラ」同様に、当時の賑わいをもたらせる場として千葉市民に愛され続けて欲しいと思っています。

-二三八-

「ル・コルビジェ展」によせて

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2007年08月14日(火)

070814 1現在六本木ヒルズ森タワーの最上階の美術館で「ル・コルビジェ展」が開催されています。彼は1887年スイスのラ・ショー・ド・フォンに生を受け、今年で120年を迎えそれを記念しての開催です。先日この展覧会を訪れユニテ・ダビタシオンの住戸実大模型などを体験できましたが、たまたま一昨年マルセイユのこの建物を訪れたのでその印象とともに紹介します。


070814 4マルセイユの旧港から東へ車で30分ほど走らせると、木々に囲まれて白亜の高層住宅が見えてきます。遠くから白く見えたその姿は、近づくにつれてその壁面内側が様々な色で彩られていることがわかります。車を降りると芝生の上にピロティを持ち上げる巨大な柱が迎えてくれます。1952年の竣工というから55年前の住まいですが、古さまったく感じさせません。337戸1600人が生活し、中には商店もあり、最上階には幼稚園、屋上には野外劇場やプールなどもそろっていてひとつの町といった感じです。

「醸造蔵」設計譚

カテゴリ: 建築デザイン 作成日:2006年12月15日(金)

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忘年会の季節となり酒に親しむ機会が多くなる年末にちなんだ話題を一つ。世間には様々な専門分野の雑誌があり、ここで紹介する「醸界春秋」は神戸市灘にある雑誌社が発行する酒専門の月刊誌です。酒にまつわる情報やエッセイ、研究などを紹介し現在112号を数える「飲んで酔境、読んで教養」というバラエティー豊かな雑誌です。

その中に「醸造家と建築」という題名で神戸女学院大学の川島智生(ともお)先生が連載を続けています。古来、町の中で大工の棟梁により創り続けられていた酒蔵と、酒造メーカーが建築する近代的な酒造工場のはざまにあって、建築史的に取り上げられることが少なかった「醸造蔵」にスポットを当ててその系譜を丹念に読み解いている建築史家です。